なぜ?どうして??が理解できれば、見方も変わる?

介護のマメ知識

『認知症』に関する投稿はこれで3回目。

今回は「『認知症』とは・・・」について、ズバリ申し上げていきたいと思います。

『認知症』というと、体の「どこか」が「どうにか」なっている、というのは何となく想像がつくと思います。これについて、定義を基に具体的に説明していくことにします。

まず、体の「どこか」が「どうにか」なっている、というのは、何らかの原因により、脳の細胞が変化している状態を指します。脳の細胞が変化すると、頭の中で命令が正しく伝わらず、判断が難しくなります。判断が難しくなると、今まで出来ていた動作が出来なくなります。動作が出来なくなると、日常生活に様々な支障が出てきます。

『認知症』とは、この様々な支障が約6ヶ月以上続いた場合を指します。

 

日常生活に支障が出るものには、他にもあります。

例えば、風邪をひいた、包丁で指を怪我した、食あたりでお腹が痛いなど、生活するうえで何らかの支障が考えられます。しかし、これらの支障は6ヶ月以上続きますか?

 

認知症とは、脳細胞の変化により、日常生活に様々な支障が6ヶ月以上続くこと。ズバリ申し上げます、認知症は「脳の病気」です。「また同じことばっかり言っている」「また理解できない行動やってるな」など、これらの???なことは脳細胞が変化したことで出現したものと言えます。

 

皆様は望んで風邪ひきたいですか?頭痛や腹痛を好きになれますか?大抵の方々は健康で過ごしたいと思っていることでしょう。改めて、認知症は「脳の病気」です。望んで「脳の病気」になったわけではないはずです。そう思うと認知症と診断された方に対する接し方など、気持ちの面で多少変わりませんか?

風邪をひいた方や頭痛や腹痛がある方など、それぞれの病気がこれ以上悪化しないように頑張っていることでしょう。認知症と診断された方も、この「脳の病気」がこれ以上悪くならないようにしたいという気持ちはありますが、同時に、様々な支障があることで正常な行動ができない苛立ちもあります。

風邪をひいてつらいとき、周りの方々が優しくしてくれると助かりますよね。認知症と診断された方も、周りの支援が少しあるだけで生活は変わります。状況や状態は違えど、同じ「病気」です。「病気」と闘っている方全ての方に対する見方を、今一度振り返ってみることにしませんか?

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