十人十色、症状は様々です。決して怒らないで!!

介護のマメ知識

前回は「認知症とは脳の病気である」という話をしました。

病気にはそれぞれに違った症状があります。「風邪をひいた」というだけでも、咳が出る、鼻水が止まらない、つらい頭痛が続く、食欲がないなど、様々な症状があります。

では、脳の病気である認知症には、どのような症状があると思いますか?少々難しい内容になりますが、最後までお付き合いください。

認知症の症状には、大きく分けて2つあります。1つ目は『中核症状』です。これは脳細胞が死んでしまったり、細胞自体の働きが鈍くなったりしたときに起きる「記憶障害」「見当識障害」「言語障害」「理解や判断力の低下」などを指します。

もう1つは『周辺症状』というもの。これは『中核症状』と密接に関係している症状です。「記憶障害」や「理解や判断力の低下」などの『中核症状』に、本人の性格や心理状態、周りの生活環境や人間関係などが加わり起こる症状を指します。具体的には「妄想」「不眠」「幻覚」「徘徊」「意欲低下」などが挙げられます。我々が目にする認知症の方に見られる言動は、こちらの『周辺症状』を見ていることになります。

風邪をひいた時はどうしていますか?薬を飲む、栄養のあるものを食べる、十分な休息を取るなど、それぞれにあわせた独自の対策をされていることでしょう。

認知症という病気については、症状を抑える薬はあるものの、根本的に治療する薬は未だありません。しかし、『周辺症状』については薬以外の方法で症状を改善させる可能性があります。

先ほど『周辺症状』とは、『中核症状』に、本人の性格や心理状態、周りの生活環境や人間関係が加わり起こる症状、と説明しました。ポイントは、周りの生活環境や人間関係にあります。記憶力や判断力が低下したことで起こる、同じことを何度も言う、赤信号を渡ろうとするなどの言動が見られたとしても、否定することなく周りのサポートや環境をその人に合わせる事で、症状が少なくなり、やがて無くなり落ち着いたという事例もあります。

逆に、「さっきも言ったでしょ!」と責め立てたり「そんなこともわからないの!」と強く言ったりすると、内容が理解できず返って混乱して、どうしたらいいのか分からなくなり『周辺症状』が悪化してしまいます。

正しい対処の方法は一つではありません。症状は周りの環境によってその都度変化するため、人の数以上に方法はあります。認知症の方に対する一番の薬は、周りのサポートかもしれません。その人にとっていい薬になれるよう、今後も日々勉強ですね。

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